ピクノジェノールの美容効果

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はじめに

 化粧品産業は、効果のある新しい成分を常に追い求めている。
フランス海岸松抽出物であるピクノジェノールは、クリームやローションにも使用され、これから注目される有効な成分である。
中国では、ピクノジェノールは美容のアンチエイジングに有効であると訴求することが認められている。
研究結果によりその効果が立証されているからである。

肌に対する安全定

 肌に有効成分を使用する場合、まず何よりも、安全でなくてはならない。
日本人の男性17名、女性23名を対象とした試験では、24時間閉塞パッチ法にてピクノジェノールを塗布した結果、わずかな肌の炎症も見られなかった(ライフサイエンス研究所、大阪)。
さらに、ピクノジェノールはアレルギー反応が引き起こす目の炎症も生じさせず、それどころかピクノジェノールを追加塗布することにより、部分的な耐性が増すことが試験にて証明された(RCCResearCh、スイス)。
 女性の美容に寄与する根本的な要素、その一つが美しい肌である。
美しさ、それは女性が憧れる魅惑的な目、絡麓な髪であり、化粧品がそれを実現するのである。
 天然成分であるピクノジェノールは、松樹皮のさまざまな成分を含んでおり、肌を美しくすることをはじめとして幅広い効果を実現する。

紫外線ダメージとピクノジェノ−ル

 肌の老化を進める一番の原因は、紫外線である。
強力な紫外線は、肌にフリーラジカルを形成する。
日焼けによ為炎症のように目に見えるものが、フリーラジカルである。
長時間繰り返し肌を紫外線に露出することで、皮膚がんを誘発する可能性もある。
日光に対し肌を露出しすぎると、しわが増え、肌が硬くなってしまうことはよく知られている。
そのため、フリーラジカルに対し、効果的に肌を守る必要がある。
 ピクノジェノールは、千田博士によって証明されたように、優れたフリーラジカルスカベンジャーである。
ピクノジェノールは、過酸化に対し、他の抗酸化物質よりもはるかに強力に脂質を守る。
健康な脂質バリアは肌の健康で心地よく香る肌に不可欠であり、フリーラジカルの攻撃中ら肌の脂質バリアを守ることは、スキンケアにとって大切なことである。
 ピクノジェノールは、特定の範囲において紫外線を吸収し、肌の毛細血管のダメージを和らげる。
このことは、毛を剃ったラットを用いた試験により証明さ打ている(Blaszoら、1997)。
肌の毛細血管は、紫外線によりダメージを受けるため、血衆と水が細胞組織に浸み込み、浮腫となる。
ラットの血流に青色を注入した場合、血祭が肌に漏れ出すと、その青色がくっきりと現れる。
青色が細胞組織内の傷ついた毛細血管外を移動することにより、肌の明るい青色の部分は、毛細血管のダメージを示している。
ラットにピクノジェノール含有ジェルを使用した場合、肌の青色ははるかに薄くなった。

肌の構成成分とピクノジェノール

 肌の儀表に影響を与えるもう一つの要素は、構成成分の完全性である。
コラーゲンとェラスチンは、肌の主要な構成成分である。
これらの成分は、フリーラジカルだけではなく、炎症細胞によって発生する特定の酵素ヤプロテアーゼによっても分解されるピクノジェノールと2種類の代謝産物(Grimmら、2004)に関する研究により、血液中のプロテアーゼによる、エラスチンとコラーゲンの分解は、ピクノジェノールによって、さらには、ピクノジェノールの代謝産物によって抑制されることが証明された。
ピクノジェノールは、酵素の働きを抑制するとともに、炎症細胞からの酵素放出も防ぐのである。
この試験により、ピクノジェノールの代謝産物は、酵素の放出をより効果的に抑制することが証明された(Grimmら、2004)。
 ピクノジェノールのいくつかの構成成分は、日焼け止めのように肌の表面に結集し、他の成分は前述したように、肌に浸透し、肌の下層で効果に働く(Sarikakiら、2004)。
肌に即効性のある治療とは、まさに吸収されピクノジェノール構成成分によって肌の再活性を刺激することなのである。
日焼けによる炎症に対し、ピクノジェノール含有ジェルを使用した方が(Blaszoら、2004)、より速くより効果的に治療されピクノジェノールを含有しないジェルのみでは、効果がほとんど見られなかった肌のことは、真にピクノジェノールの効果的な構成成分が、ダメージを受けた肌の構成を復活させるために有効であることを証明している。

ピクノジェノール肌に対する保護機能

 ピクノジェノールの肌を保護する機能を最も明白に示す試験は、毛を剃ったマウスの試験である。
マウスの肌は、ラジカルに対し保護されていないことより、皮膚がんを発症する傾向がある。
紫外線にさらした後、ピクノジェノール含有ジェルで治療したマウスは(SimeandReeve2004)、ピクノジェノールを含有しないジェルで治療したマウスに比べ、皮膚がんの発症がはるかに遅れ、範囲も小規模であった観この試験により、ピクノジェノールはすでに紫外線によりダメージを受けている肌に対しても、皮膚がんの発症を防ぐ効果があるこ とが裏付けられた。
また、この試験から、ピクノジェノールが細胞内の抗酸化酵素の合成を促進し(Bayetaら、2000)、ダメージを与えるフリーラジカルからDNAを保護することも明らかとなった。
 これらすべての試験事例より、ピクノジェノールは肌の保護的機能を持つと考えられる。
したがって、ピクノジェノールは、ただ保湿のみで女性の肌をケアする化粧品成分の働きを補う役割をも果たしている。
肌との密接な関係、フリーラジカルやプロテアーゼからの保護、そして肌を再生する力はすべて、スキンケアに対するピクノジェノールの絶対的な効果なのである。

参考文献

1)BlaszoG,GaborM,RohdewaldP.:AndindammatoryactivitiesofprocyanidinscontainingextractsfrompinuspinasterAit afteroralandcutaneousappncadon,Phaemazie 52,5-7(1997)
2)Grimm T,Schafer A,HoggerP:Antoxidant activityandinhibitionofmahix−metalloproteinasesbymetabo−ntesofmaritimepinebafkextract(Pycnogenol).EyeeRad Biol Med36,811−822(2004)
3)sarikakiV.Ralns叫ThdoH,PanteriI,DotsikasYiLoukasYLPapaioannouG,Demetzosc,WeberS,MoiniH,MaibachHI,PackerL:InvitropercutaneOuSabsorptionofpinebarkextract(Pycnogenol)inhumanskin.J Txtcology;Custaneous and Ocular Taxi-cology23(3),149−158(2004)
4)Blazso G.GaborM.SchonlauF,RohdewaldP.:Pyc-nogenolRaccelerateswoundhealingandreducesscarformation.Phytother Res18,579−581(2004)
5)SimeS,ReeveVE.:Protectionfrominflammation,.immunosuppressionandcarcinogenes is induced by UVradiationinmice by topicalPycnogenolR.Pho-tochem & Photobiol79,193−198(2004)
6)Bayeta E,BenjaminMS,LauBHS.:Pycnogenolinhibitsgenerationofinflammatorymediatorsinmacrophages.NuritionResearch20,249−259(2000)
7)NelsonAB,Lau BHS,IdeN,RongY.:PycnogenolRinhibitsmacrophageoxidativebursもhpoproteinoxida,donandhydroxylradicahducedDNAdamage.DYWDevelop and Ind Pharmacy 24,139−144(1998)